「うちの会社、年休95日なんだけど…これってヤバい?」

と検索しているあなた。その直感は正しい。

結論から言うと、年休100日以下の会社は法律的にはセーフでも、心身の健康と将来性の両面で危険信号です。

僕自身、前職は年休120日だったが、それでも「休めていない」と感じていた。

転職後に年休130日の環境に移って初めて、「あの頃は常に疲れていた」と気づいた。年休100日以下なら、その疲労はさらに深刻だ。

この記事では、年休100日以下の会社が持つ危険性を具体的に分解し、「自分の会社がブラックなのか」を判断できるチェックリストを提示する。

さらに、そこから抜け出すための現実的な選択肢を、僕の転職体験をベースに解説していく。

読み終わる頃には、「今すぐ動くべきか、もう少し様子を見るべきか」が明確になっているはずだ。

なぜ年休100日以下の会社が危険なのか

年休100日以下の会社が危険な理由は、単純に「休みが少ない」だけじゃない。

その背後にある構造的な問題が、あなたの人生を確実に削っていく。

1. 法定労働時間ギリギリ、実際は超過している可能性

労働基準法では、週40時間・年間2085時間が上限とされている。

年休105日の場合、1日8時間労働でギリギリこの範囲に収まる計算だ。

しかし現実には、始業前のミーティング、終業後の片付け、サービス残業などで、実際の労働時間は記録より長い。

年休100日以下の会社は、この「見えない労働時間」が多い傾向がある。

2. 休日出勤が常態化しやすい

年休が少ない会社は、人手不足や生産計画の無理が原因であることが多い。その結果、「急な休日出勤」「シフト変更」が頻発し、予定が立てられない。

僕の前職は年休120日だったが、それでも4勤2休のシフトで土日・連休が取れず、友人や家族と予定を合わせるのが難しかった。年休100日以下なら、さらに厳しいはずだ。

3. 有給休暇が取りづらい空気

年休が少ない会社ほど、有給休暇を取りづらい雰囲気がある。「みんな我慢してるのに」「繁忙期だから」という圧力で、結局消化できずに捨てることになる。

これは法律違反ではあるが、実際に訴えるのは難しい。そして有給を取れない環境は、心理的な閉塞感を強める。

4. 労働集約型ビジネスの可能性が高い

年休が少ない会社は、「人を長時間働かせることで利益を出す」構造になっている可能性が高い。つまり、効率化や自動化への投資が不足しており、将来性が低い。

こういった会社で10年働いても、身につくスキルは限定的で、転職市場での価値は上がりにくい。

5. 離職率が高く、人が定着しない

年休が少ない会社は、必然的に離職率が高くなる。その結果、常に人手不足で、残った社員の負担がさらに増える悪循環に陥る。

僕の前職でも、転職を決めた5年目には先輩3人が立て続けに辞めていった。これは偶然じゃなく、「限界を感じた人から抜けていく」構造だった。

製造業版・ブラック度チェックリスト

自分の会社がどれくらい危険なのか、以下の項目でチェックしてほしい。3つ以上当てはまるなら、転職を具体的に検討すべきレベルだ。

休日・労働時間編

□ 年休が105日以下
□ 有給休暇が年5日以上取れない(法定義務違反)
□ 休日出勤が月1回以上ある
□ シフトが直前まで確定せず、予定が立てられない
□ サービス残業が常態化している

給与・待遇編

□ 手取りが月16万円以下
□ 賞与が年間1ヶ月分以下(僕の前職は0.5ヶ月分だった)
□ 昇給が年3000円以下、または昇給がない
□ 交通費・住宅手当などの福利厚生がほぼゼロ
□ 退職金制度がない、または極端に少ない

職場環境編

□ パワハラ・モラハラが日常的に起きている
□ 安全対策が不十分で、怪我のリスクが高い
□ 換気・空調が悪く、作業環境が劣悪
□ 「辞めたい」と言い出せない空気がある
□ 離職率が高く、常に人手不足

将来性・スキル編

□ 5年働いても身につくスキルが限定的
□ 社内研修や資格取得支援が一切ない
□ 業界全体が斜陽で、会社の将来性に不安
□ 昇進・キャリアパスが見えない
□ 若手が全員「辞めたい」と言っている

判定結果

  • 0〜2個:グレーゾーン。様子を見つつ、転職サイトに登録だけしておく
  • 3〜5個:黄色信号。転職活動を開始すべき
  • 6〜10個:赤信号。今すぐ動かないと手遅れになる
  • 11個以上:完全なブラック。体を壊す前に逃げるべき

そのまま放置した先に待っている未来

「もう少し頑張れば…」「あと1年だけ」と思いながら5年、10年と過ごした人を何人も見てきた。彼らに共通しているのは、30代になって初めて焦り始めるということだ。

パターン1:体を壊して辞める

年休が少なく、休日出勤や残業が多い環境を続けると、腰痛、胃潰瘍、うつ病などの不調が出やすい。

そして体調を理由に辞めると、転職活動で「またすぐ体を壊すのでは?」と見られ、選択肢が狭まる。

パターン2:気づけば30代、転職市場で苦戦

20代なら「未経験OK」「ポテンシャル採用」の求人が山ほどある。でも30代になると、企業は「即戦力」「マネジメント経験」を求め始める。

製造ラインで10年働いても、職務経歴書に書けるスキルが少ないと、選択肢が一気に狭まる。

パターン3:「辞めたいけど辞められない」ループ

結婚、子どもの誕生、住宅ローン。ライフステージが進むほど、リスクを取りにくくなる。

「あの時動いておけばよかった」と後悔する人を、僕は何人も見てきた。

パターン4:ハロワで次もブラックに当たる

僕自身、転職活動中にハローワークも覗いたが、年休100日以下の求人がゴロゴロあって驚いた。ハロワは地元の中小企業が多く、ブラック企業の割合が高い印象だった(あくまで個人の経験)。

結局、大手転職サイトで見つけた東証プライム企業に転職したが、この選択が人生を変えた。

今の会社から抜け出すための5つの選択肢

「辞める」「転職する」だけが答えじゃない。まずは小さく動いて、視野を広げることが大事だ。

選択肢1:有給休暇を強制的に取る

2019年の法改正で、企業は従業員に年5日の有給を取得させる義務がある。これは権利ではなく、企業の義務だ。

「取りづらい空気」があっても、法律を盾に堂々と取っていい。それで文句を言われるなら、その会社は確実にブラックだ。

選択肢2:転職サイトに登録だけしておく

「まだ転職する気はない」でもOK。まずはどんな求人があるか、自分の市場価値がどれくらいかを知るだけで、心の余裕が生まれる。

僕も最初は「見るだけ」のつもりで登録したが、大手サイトには年休125日以上、賞与年4ヶ月以上の求人が普通にあって、「こんなに選択肢があるんだ」と驚いた。

選択肢3:副業や資格取得で”逃げ道”を作る

今の仕事を続けながら、小さく別のスキルを育てる。CAD、簿記、プログラミング、何でもいい。

「この仕事しかできない」という恐怖が消えると、今の職場のストレスも少し軽くなる。

選択肢4:労働基準監督署に相談する

サービス残業、有給未消化、安全対策の不備など、明らかな法律違反があるなら、労基署に相談できる。

ただし、これは「辞める前提」でやった方がいい。会社との関係は確実に悪化するから。

選択肢5:「辞める前提」で情報収集を始める

転職エージェントに話を聞く、職業訓練校を調べる、失業保険の条件を確認する。

辞めると決めてなくても、辞められる準備をしておくだけで、「いつでも逃げられる」という安心感が生まれる。

僕が年休120日→130日の会社へ移った実体験

ここからは完全に僕の話。あなたにそのまま当てはまるかは分からないが、一つの事例として参考にしてほしい。

前職:年休120日でも「休めていない」感覚

僕が最初に働いていたのは、半導体系の製造業(グループ合計1000人規模)。Fラン大学卒で22歳のとき入社し、CADを使った作図・設計業務を5年間続けた。

待遇は以下の通り:

手取り:月16万円
賞与:年2回、合計0.5ヶ月分
・年収:入社3年目まで約300万円
・年収:4年目に交代勤務の年は月40万円、年収400万円
・働き方:4勤2休(夜勤あり)、土日・連休なし
年休:120日(給与は低い)

年休120日は製造業としては「多い方」だったが、4勤2休のシフトで土日が取れず、友人と遊ぶ予定も立てられなかった。3年付き合った彼女とも、このシフトが原因で別れた。

転職を決めたのは5年目。3つの要因が重なった。

1. 先輩3人が立て続けに転職
2. 低賃金+スキルアップの限界(手取り16万、賞与0.5ヶ月、年収300万台)
3. 彼女と別れ、土地に留まる理由が消えた

転職活動:「受かったら行く、落ちたら続ける」スタンス

大手転職サイトで「製造×CADが活かせる」「5000人規模の東証プライム企業」を偶然発見。年休130日、完全週休2日、日勤固定という条件に惹かれた。

「受かったら行く、落ちたら続ける」というリスク回避のスタンスで応募。書類選考+面接2回、応募から2ヶ月で採用が決まった。

退職願を出し、上司・社長と面談。引っ越し準備をして、採用通知から2ヶ月以内に新会社へ入社した。

転職後:年収500万円超、年休130日の衝撃

転職後の待遇は以下の通り:

・月給:約25万円(前職と同水準)
賞与:年6ヶ月(最低4ヶ月を維持する方針)
年収:初年度で500万円超
・働き方:完全週休2日、年休130日、日勤固定
・仕事:CAD業務は継続、題材は変わり学びは多い

年休120日から130日への変化は、数字以上にインパクトがあった。完全週休2日で土日が固定されると、友人や家族と予定を合わせやすくなり、生活の質が一気に上がった。

「会社を変えるだけでこんなに違うんだ」と実感した。

転職のデメリットも正直に言う

良いことばかりじゃなかった。

・同期がいないため孤独
・中途の「できるよね?」の空気(放任気味)
・見て覚えろスタイル

ただ、結果としてこの環境がスキルを伸ばし、今の年収600万円につながった。

現在:年収600万円、地方で豊かな生活

転職4ヶ月後に妻と出会い、半年で結婚。注文住宅を建て、2児の父になった。35歳の今、年収は600万円。地方で家・車2台・子2人・NISA月10万円でも生活は苦しくない。

「転職して本当によかった」と心から思う。

給料やスキルだけでなく、人生の豊かさを得た。これが一番大きい。

もっと具体的に知りたい人へ

ここまで読んで、「自分も動いてみようかな」と少しでも思ったなら、それが最初の一歩だ。

僕が製造業からCAD設計職へ移り、年収300万円台→500万円→600万円へと変わった具体的な手順、使った転職サイト、面接で何を話したか、在職中の転職活動の進め方などは、こちらの記事に全てまとめている。

年休100日以下の環境で我慢し続ける必要はない。20代のうちに動いた方が、選択肢は圧倒的に多い。

製造・CAD職への転職ガイドを読む

まずは転職サイトに登録して、どんな求人があるか見るだけでもいい。情報が入る状態を作っておくと、心に余裕が生まれる。

一歩ずつでいい。焦らず、自分のペースで動いていこう。