製造業の給料が上がらない理由|経験5年でも年収300万のまま…どうすれば?
「5年も働いてるのに給料が全然上がらない…これって製造業なら普通?」と検索しているあなた。
その違和感は正しい。
結論から言うと、経験5年で年収300万台のままなら、それは会社の構造に問題があり、今の環境で給料が上がる可能性は極めて低いです。
僕自身、半導体系製造業でCAD業務を5年間続け、手取り16万円、賞与は年間0.5ヶ月分だけ、年収は入社3年目まで約300万円のままだった。
昇給は年に3000円程度。
このペースだと、10年働いても年収350万円に届かない計算だった。
この記事では、製造業で給料が上がらない構造的な理由を分解し、年収を上げるための現実的な選択肢を、僕の実体験と数字をベースに解説していく。
読み終わる頃には、「このまま我慢すべきか、動くべきか」が明確になっているはずだ。
なぜ製造業の給料は上がらないのか?5つの構造的理由
製造業で給料が上がらないのは、あなたの努力不足じゃない。業界と会社の構造に原因がある。
1. 人件費を「コスト」として扱う労働集約型モデル
製造業、特に下請けや中小企業では、人件費は「削減すべきコスト」として扱われる。
利益を出すために人件費を抑え、長時間労働で生産量を上げる構造になっている。この環境では、どれだけ頑張っても給料は上がらない。
僕の前職も、グループ合計1000人規模の半導体系製造業だったが、利益は設備投資に回り、社員の給与には反映されなかった。
2. 年功序列が残っているが、ベースアップが少ない
「長く働けば給料が上がる」という年功序列の文化は残っているが、実際の昇給額は雀の涙だ。
僕の場合、年間の昇給は3000〜5000円程度。月に300円弱。これでは10年働いても年収は30万円しか上がらない。
しかも4年目に交代勤務に入った年は月40万円稼いで年収400万円になったが、これは夜勤手当で一時的に膨らんだだけ。日勤に戻れば元の300万円台に戻る。
3. スキルが数値化されず、評価されない
製造ラインやCAD作図のような業務は、「できて当たり前」と見なされ、スキルが正当に評価されにくい。
僕も5年間CAD業務を続けたが、職務経歴書に書けるのは「CADソフトの操作ができる」程度。設計やマネジメントの経験がなければ、市場価値は上がらない。
4. 業界全体の利益率が低い
製造業、特に下請けは利益率が低く、原材料費の高騰や人手不足で経営が圧迫されている。
業界全体が苦しいため、社員に還元する余裕がない。これは個別企業の問題ではなく、構造的な問題だ。
5. 「辞められない」前提の雇用慣行
製造業は離職率が高い一方で、「長く働いてくれる人は貴重」として、給料を上げずに引き止める文化がある。
「辞めない人」には最低限の給料しか払わず、新人確保にコストをかける。結果、長く働くほど相対的に損をする構造になっている。
そのまま続けた先に待っている現実
「もう少し頑張れば昇給するかも」「あと数年で役職がつくかも」と思いながら10年、15年と過ごした人を何人も見てきた。
彼らに共通しているのは、30代半ばになって初めて「給料が上がらない」ことに気づくということだ。
パターン1:気づけば30代、年収350万円で頭打ち
10年働いても年収が350万円前後で止まり、そこから先はほとんど上がらない。
役職がつく可能性もあるが、責任だけ増えて給料は数万円しか上がらないケースが多い。
パターン2:転職したくても、市場価値が低い
製造ラインで10年働いても、職務経歴書に書けるスキルが少ないと、転職市場での評価は低い。
20代なら「未経験OK」「ポテンシャル採用」の求人があるが、30代になると「即戦力」を求められ、選択肢が一気に狭まる。
パターン3:生活が苦しくなり、副業や夜勤で補填
結婚、子どもの誕生、住宅ローン。ライフステージが進むと、年収300万円台では生活が苦しくなる。
その結果、副業や夜勤で収入を補填し、さらに疲弊する悪循環に陥る。
パターン4:「あの時動いておけば」と後悔する
僕の前職でも、転職を決めた5年目に先輩3人が立て続けに辞めていった。彼らは30代半ばで、「もっと早く動けばよかった」と口を揃えて言っていた。
20代のうちに動いた方が、選択肢は圧倒的に多い。
年収を上げるための5つの選択肢
「転職しかない」と思うかもしれないが、まずは小さく動いて、視野を広げることが大事だ。
選択肢1:今の会社で昇給交渉をする
「給料を上げてほしい」と直接交渉するのは、意外と有効だ。
ただし、交渉するなら具体的な根拠が必要。「同業他社の平均年収」「自分の貢献」「市場価値」などを示し、冷静に伝える。
通らなくても、「この会社では給料が上がらない」と確信できることに意味がある。
選択肢2:資格取得やスキルアップで市場価値を上げる
CADオペレーターなら、設計補助や設計職にステップアップできる資格を取る。製造ラインなら、フォークリフトや危険物取扱などの資格を取る。
資格があれば、社内での昇給や転職時の選択肢が広がる。
選択肢3:転職サイトに登録して市場価値を確認する
「まだ転職する気はない」でもOK。まずはどんな求人があるか、自分の市場価値がどれくらいかを知るだけで、心の余裕が生まれる。
僕も最初は「見るだけ」のつもりで大手転職サイトに登録したが、「製造×CADが活かせる」求人で年収400〜500万円の案件がゴロゴロあって、「こんなに選択肢があるんだ」と驚いた。
大手サイトには年休130日、完全週休2日、日勤固定のホワイト企業が多かった。逆にハローワークは年休100日以下、年収300万円以下の求人もあって驚いた(個人の経験)。
選択肢4:副業で収入源を増やす
今の給料が上がらないなら、副業で収入を増やす選択肢もある。
ただし、これは「その場しのぎ」であり、根本的な解決にはならない。疲弊するだけなので、あくまで短期的な手段として考えるべきだ。
選択肢5:転職で環境を変える
最も確実に年収を上げる方法は、転職だ。
同じ業界・職種でも、会社が変わるだけで年収が100万円、200万円と上がるケースは珍しくない。
僕自身、CAD業務を続けながら会社を変えただけで、年収300万円台→500万円超へと一気に上がった。
僕が年収300万→500万→600万へ上げた実体験
ここからは完全に僕の話。あなたにそのまま当てはまるかは分からないが、一つの事例として参考にしてほしい。
製造業時代:5年働いても年収300万円台
僕はFラン大学を22歳で卒業し、グループ合計1000人規模の半導体系製造業に入社した。CADを使った作図・設計業務を5年間続けた。
待遇は以下の通り:
- 手取り:月16万円
- 賞与:年2回、合計0.5ヶ月分だけ
- 年収:入社3年目まで約300万円
- 年収:4年目に交代勤務の年は月40万円、年収400万円(夜勤手当込み)
- 働き方:4勤2休(夜勤あり)、土日・連休なし
- 年休:120日(給与は低い)
昇給は年に3000〜5000円程度。このペースでは、10年働いても年収350万円に届かない。
3年目には転職意欲はあったが、疲労で行動できず。5年目でようやく転職意欲がMAXになり、動き出した。
転職を決めた3つの要因:
- 先輩3人が立て続けに転職
- 低賃金+スキルアップの限界(手取り16万円、賞与0.5ヶ月、年収300万台)
- 3年付き合った彼女と別れ、土地に留まる理由が消えた
転職活動:「受かったら行く、落ちたら続ける」
大手転職サイトで「製造×CADが活かせる」「5000人規模の東証プライム企業」を偶然発見した。
「受かったら行く、落ちたら続ける」というリスク回避のスタンスで応募。書類選考+面接2回、応募から2ヶ月で採用が決まった。
退職願を出し、上司・社長と面談。引っ越し準備をして、採用通知から2ヶ月以内に新会社へ入社した。
転職後:年収500万円超、会社を変えるだけで給料が跳ね上がった
転職後の待遇は以下の通り:
- 月給:約25万円(前職と同水準)
- 賞与:年6ヶ月(最低4ヶ月を維持する方針)
- 年収:初年度で500万円超
- 働き方:完全週休2日、年休130日、日勤固定
- 仕事:CAD業務は継続、題材は変わり学びは多い
「会社を変えるだけでこんなに違う」と実感した。
月給は変わらないのに、賞与が年0.5ヶ月→年6ヶ月になっただけで、年収が200万円以上上がった。これが「給料が上がらない会社」と「上がる会社」の違いだ。
転職のデメリットも正直に言う
良いことばかりじゃなかった。
- 同期がいないため孤独
- 中途の「できるよね?」の空気(放任気味)
- 見て覚えろスタイル
ただ、結果としてこの環境がスキルを伸ばし、今の年収につながった。
現在:年収600万円、人生が変わった
転職4ヶ月後に妻と出会い、半年で結婚。注文住宅を建て、2児の父になった。
35歳の今、年収は600万円。地方で家・車2台・子2人・NISA月10万円でも生活は苦しくない。
「転職して本当によかった」と心から思う。
給料やスキルだけでなく、人生の豊かさを得た。これが一番大きい。
もっと具体的に知りたい人へ
ここまで読んで、「自分も動いてみようかな」と少しでも思ったなら、それが最初の一歩だ。
僕が年収300万円台→500万円→600万円へと変わった具体的な手順、使った転職サイト、面接で何を話したか、在職中の転職活動の進め方などは、こちらの記事に全てまとめている。
まずは転職サイトに登録して、どんな求人があるか見るだけでもいい。情報が入る状態を作っておくと、心に余裕が生まれる。
一歩ずつでいい。焦らず、自分のペースで動いていこう。

