手取り16万円で働いている。

毎月カツカツで貯金もできない。

周りは「そんなもんだよ」と言うけれど、本当にこのままで将来は大丈夫なのか?

転職を考えても、「今の会社より悪くなったらどうしよう」と不安で動けない。そんな毎日を送っていませんか?

結論から言います。手取り16万円は”普通”ではありません。そして、このまま放置すると、30代で選択肢が狭まります。

ただし、あなたが悪いわけでもありません。

問題は「会社の給与体系」と「あなたが今いる環境」です。同じ仕事をしていても、会社が変わるだけで年収が100万、200万変わることは珍しくありません。

僕自身、手取り16万・賞与0.5ヶ月で5年間働いていましたが、転職後は年収500万を超え、30歳で600万超えました。

会社を変えただけで、人生が変わりました。

この記事では、まず手取り16万円が相場的にどう位置付けられるのかを数字で示した上で、転職すべきかどうかを判断する基準と、実際に抜け出した手順を解説します。

Contents
  1. 手取り16万円は相場的にどの水準か?【データで検証】
  2. なぜ手取り16万円から抜け出せないのか?原因を分解する
  3. 【年代別】手取り16万円のまま働き続けたらこうなる
  4. 転職すべきか判断する5つの基準
  5. 「過去の僕」が手取り16万から年収600万に変わるまで
  6. もっと深く知りたい人へ

手取り16万円は相場的にどの水準か?【データで検証】

まず「手取り16万円」という水準が、日本の20代全体で見てどのくらいの位置にあるのかを確認します。

手取り16万円は額面でいくら?

手取り16万円を額面(総支給額)に戻すと、おおよそ20万〜21万円です。社会保険料・所得税・住民税などで約20%が天引きされるので、額面から引き算すると手取り額が見えてきます。

年収換算すると、額面240万〜252万円(賞与なしの場合)。賞与が年1ヶ月分あっても年収約260万〜270万円、賞与0.5ヶ月なら年収約250万円です。

20代の平均年収と比較すると「下位に位置する」

国税庁「民間給与実態統計調査」によると、20代の平均年収はおおよそ以下の水準です。

年代 平均年収(全国) 手取り16万円(年収250万円相当)の位置
20〜24歳 約270万円 平均をやや下回る
25〜29歳 約389万円 大幅に下回る(約140万円差)
30〜34歳 約425万円 致命的に下回る(約175万円差)

つまり、20代後半で手取り16万円のままだと、平均年収との差は年間140万円にもなります。30代を迎えれば差はさらに広がる。これは「たまたま給料が少し安い」のではなく、構造的に取り残されている水準です。

地域・業種を考慮しても”普通”ではない

「地方だからこのくらいが普通」「製造業だから仕方ない」と言う人もいます。でも、地方の製造業でも年収350万〜500万円の求人は普通に存在します。年休130日・賞与4ヶ月以上の優良求人もある。

つまり、手取り16万円は「地方の製造業という広いカテゴリの中でも、さらに下位の水準」に位置しています。これを「普通」と認識してしまうのは、狭い世界で比較しているからです。

なぜ手取り16万円から抜け出せないのか?原因を分解する

「手取り16万円がヤバい」と頭ではわかっていても、なぜ抜け出せないのか。その原因を4つに分解します。

① 「昇給」が雀の涙で、10年働いても手取り20万に届かない

多くの企業では、昇給は年に数千円程度です。

仮に年5,000円ずつ昇給しても、10年で月5万円のアップ。手取り16万が21万になるだけです。

しかも、昇給が止まる企業も多い。

僕の前職も、入社3年目まで年収300万円で、4年目に交代勤務で月40万円になりましたが、それでも年収400万円。

賞与は年2回で合計0.5ヶ月分のままでした。10年働いた先輩を見ても、年収500万に届くかどうかという状況でした。

② 「転職したらもっと悪くなるかも」という恐怖が動きを止める

手取り16万円でも、「今より悪くなったら困る」と思うと、転職に踏み切れません。

でも、これは”情報不足”が原因です。

大手転職サイトに登録すれば、年休130日、賞与4ヶ月以上、年収400万〜500万の求人が普通に出てきます。

僕も最初は「本当にそんな会社あるの?」と疑っていましたが、実際に応募したら採用されました。探す場所を変えるだけで、選択肢は一気に広がります。

③ 「スキルがない」「経験が足りない」と自己評価が低い

手取り16万で働いていると、「自分にはスキルがないから、転職しても評価されない」と思い込みがちです。

でも、それは”会社の評価基準”の問題であって、あなたの市場価値とは別です。

CADが使える、製造ラインで働いている、というだけで、他の業界や企業では”貴重な経験者”として扱われるケースは山ほどあります。

僕もCAD実務5年で転職しましたが、後で聞いたら「3年以上ならOKだった」と言われました。

④ 疲弊しきっていて、転職活動をする体力がない

これが最大の原因かもしれません。僕も3年目のときは転職したい気持ちがありましたが、4勤2休の夜勤ありで疲れ果てて、行動できませんでした。

5年目になってようやく動けたのは、先輩3人が立て続けに転職して「このままじゃヤバい」と背中を押されたから。

疲弊している状態で転職活動をするのは確かにしんどいですが、在職中に少しずつ動くだけでも、未来は変わります。

【年代別】手取り16万円のまま働き続けたらこうなる

「このまま今の会社で働き続けたら、将来どうなるのか」を具体的にシミュレーションしてみます。

20代:生活は回るが、貯金はほぼできない

手取り16万円の場合、一人暮らしでも家賃5万・光熱費1万5千・食費3万・通信費1万・その他雑費で、残る金額はほぼゼロ。実家暮らしならかろうじて月3〜5万円の貯金ができる程度です。

年間貯金額は実家暮らしでも最大60万円程度。これで結婚資金・住宅購入の頭金を貯めるのは現実的に厳しい。

30代:結婚・住宅購入が遠のく

30代で手取り16〜18万円のままだと、結婚・住宅購入が一気に遠のきます。共働きを前提としても、子どもが生まれれば配偶者が一時的に働けない期間が生じる。世帯年収が自分の収入だけに依存する期間を乗り越える貯蓄がないと、家庭を維持するのが困難になります。

同世代の平均年収との差は約175万円。10年分で1,750万円の差です。これは住宅ローンの頭金1回分に相当する金額差です。

40代以降:キャリアの選択肢がほぼなくなる

40代で手取り16〜20万円のままだと、転職で年収を上げることはほぼ不可能になります。企業は40代以降の人材に「マネジメント経験」「高度な専門性」「高い年収を出すに値する実績」を求めます。20代で手取り16万円のまま20年経過した40代に、それらが身についている可能性は低い。

つまり、動かないまま40代を迎えると「今の会社で我慢し続けるしか選択肢がない」状態に固定されます

転職すべきか判断する5つの基準

では、どんな状況なら転職を考えるべきなのか。以下の5つの基準で判断してください。

① 年収300万円以下で、昇給の見込みがない

手取り16万、賞与0.5ヶ月なら、年収は約250万〜280万円です。これが3年、5年働いても大きく変わらないなら、転職を検討すべきです。僕の前職は入社3年目まで年収約300万円でしたが、転職後は初年度で500万円を超えました。年収300万円以下は、生活するだけで精一杯の水準です。

② 年間休日が110日以下、または土日が取れない

年間休日120日が法定基準に近い水準ですが、110日以下の企業も多くあります。僕の前職は年間休日120日でしたが、4勤2休で土日や連休がなく、疲弊しました。転職後は年間休日130日、完全週休2日、日勤固定で、生活の質が一変しました。休みが取れないと、転職活動をする時間も体力もなくなります。

③ スキルアップの機会がなく、5年後の自分が想像できない

今の仕事を続けて、5年後にどんなスキルが身につくか想像できますか? 単純作業の繰り返しで、スキルアップの機会がないなら、転職を考えるべきです。僕はCAD業務を続けましたが、題材が変わったことで学びは多く、スキルも伸びました。同じ職種でも、環境が変わるだけで成長のスピードは変わります。

④ 「先輩の姿=自分の未来」に希望が持てない

職場の先輩を見て、「自分もこうなりたい」と思えますか? 僕の場合、先輩3人が立て続けに転職したことで、「このままじゃヤバい」と気づきました。先輩の姿が自分の未来です。もし、そこに希望が持てないなら、環境を変えるタイミングです。

⑤ 「3年付き合った彼女と別れた」など、土地に留まる理由が薄い

僕は3年付き合った彼女と別れ、土地に留まる理由が消えたことも転職の決断を後押ししました。地元に強いこだわりがないなら、全国規模で求人を探すことで、選択肢は一気に広がります。引っ越しは大変ですが、人生を変えるきっかけになります。

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「過去の僕」が手取り16万から年収600万に変わるまで

ここで、僕自身の転職の流れを少し詳しく書いておきます。同じように悩んでいる人の参考になれば嬉しいです。

転職前:手取り16万、賞与0.5ヶ月、年収300万台の5年間

僕はFラン大学を22歳で卒業し、グループ合計1000人規模の半導体系製造業に入社しました。職種はCADを使った作図・設計業務。5年間働きましたが、手取りは月16万円、賞与は年2回で合計0.5ヶ月分。入社3年目まで年収は約300万円でした。

4年目に交代勤務で月40万円になり、年収400万円まで上がりましたが、4勤2休の夜勤ありで土日も連休もなし。年間休日は120日ありましたが、給料は低いままでした。

転職を決めた3つの要因

3年目には転職したい気持ちがありましたが、消耗しきっていて行動できませんでした。5年目になって転職意欲がMAXになったのは、以下の3つの要因が重なったからです。

まず、先輩3人が立て続けに転職したこと。「このままここにいても未来がない」と感じました。次に、低賃金とスキルアップの限界。手取り16万、賞与0.5ヶ月、年収300万台では、将来が見えませんでした。そして、3年付き合った彼女と別れ、土地に留まる理由が消えたこと。この3つが重なって、ようやく動く決心がつきました。

転職活動:「受かったら行く、落ちたら続ける」の軽いスタンス

大手転職サイトで「製造×CADが活かせる」「5000人規模の東証プライム企業」を検索したら、偶然ヒットした企業がありました。「受かったら行く、落ちたら続ける」くらいのスタンスで応募。書類選考と面接2回を経て、応募から2ヶ月で採用されました。退職願を出してから、上司・社長面談、引っ越し準備、引っ越し、入社まで、採用通知から2ヶ月以内で完了しました。

転職後:年収500万→600万、年休130日、人生が変わった

転職後の月給は約25万円で、前職と同水準でした。でも、賞与が年6ヶ月(最低4ヶ月を維持する方針)で、初年度で年収500万円を超えました。働き方は完全週休2日、年間休日130日、日勤固定。「会社を変えるだけでこんなに違うのか」と衝撃を受けました。

仕事内容はCAD業務を継続しましたが、題材が変わったことで学びは多かったです。デメリットもありました。同期がいない孤独、中途の「できるよね?」という空気、見て覚えろスタイルの放任気味な環境。でも、結果としてスキルは伸びました。

人生の変化:転職4ヶ月後に出会い→結婚→注文住宅→2児の父

転職して4ヶ月後に出会いがあり、半年で結婚。注文住宅を建て、今では2児の父です。「人生変わりすぎてヤバいw」と当時は思いました。

30歳で年収は600万円超え。地方で家、車2台、子2人、NISA月10万円でも生活は苦しくありません。転職して本当によかったと心から思います。

在職中の転職活動はノーリスク。まずは情報収集から

在職中の転職活動はノーリスクです。時間が取れればOK。まずは大手転職サイトに登録して、オファーが来るのを待つだけでも、視野は広がります。僕の経験では、大手サイトにはホワイト企業が多く、ハロワはブラックが多かった(個人の経験ですが)。年休100日以下の求人を見たときは驚きました。

もっと深く知りたい人へ

ここまで、手取り16万円のまま将来どうなるのか、転職すべきか判断する基準を解説してきました。ポイントをまとめると、以下の通りです。

  • 手取り16万円は20代後半の平均から年収140万円以上の差。”普通”ではなく構造的な取り残され水準
  • 40代まで動かないとキャリアの選択肢がほぼなくなる
  • 年収300万円以下、年休110日以下、スキルアップの機会がないなら転職を検討
  • 20代のうちに動けば、ポテンシャル採用で評価される
  • 大手転職サイトで企業規模5000人以上を中心に探す
  • 在職中の転職活動はノーリスク。まずは情報収集から

もし、「もっと具体的な転職の手順を知りたい」「自分のケースではどう動けばいいか?」と思ったら、僕が手取り16万・年収300万台から、年収500万→600万へ変わった具体的な手順を、こちらの記事にまとめています。

製造業やCAD経験を活かした転職の全体像と、失敗しないための具体的なステップを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

製造業CAD経験者の転職ガイドを読む

転職は「しなければいけない」ものではありません。

でも、「情報が入る状態を作っておく」だけで、人生の選択肢は確実に広がります。給料やスキルだけでなく、”人生の豊かさ”を手に入れるために、20代のうちに一歩を踏み出してみてください。

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