20代後半の適職の見つけ方|「30までに決めたい」人がやるべきこと
25歳を過ぎたあたりから、ふとした瞬間に考えませんか?
「このまま今の仕事を続けていいのかな」って。
20代前半は目の前の仕事を覚えるだけで精一杯だったのに、少し余裕が出てきた途端、「これが自分の適職なのか?」というモヤモヤが湧いてくる。でも、じゃあ何が向いてるのかと言われると答えられない。
僕はまさにこのパターンでした。
Fラン大学を出て製造業に就職し、CAD設計の仕事をしていました。3年目には「転職したいな」と頭をよぎったものの、日々の消耗で時間だけが過ぎていく。結局、動いたのは入社5年目、27歳のときです。
当時の僕には「転職するなら30までに決める。30を過ぎたら今の会社に残ろう」という自分なりのリミットがありました。結婚も視野に入れていたので、キャリアと人生設計の両方にリソースを割きたかったんです。
この記事では、20代後半で「適職がわからない」と感じている人に向けて、僕自身が27歳で動いた経験をもとに、適職の見つけ方と具体的な行動ステップを解説します。
この記事でわかること
- 20代後半で「適職がわからない」と悩む原因
- 「30までに決めたい」人が今やるべき3つの棚卸し
- 適性タイプ別|20代後半からでも間に合う職種
- 27歳で転職して年収+200万になった実体験
20代後半で「適職がわからない」と悩む3つの原因
20代後半は、キャリアの悩みが一気に深くなる時期です。でもそれは成長の証でもあります。まずは「なぜ今このモヤモヤが来ているのか」を整理しましょう。
原因①:仕事に慣れて「このままでいいのか」と考える余裕が出てきた
入社直後は覚えることだらけで、悩む暇すらなかったはずです。でも3〜5年経つと仕事がルーティン化してきて、ふと立ち止まる瞬間が来る。
僕も3年目に「転職したいな」と思ったのは、仕事に慣れてきて周りが見え始めたからでした。部署の中でも仲のいい先輩が立て続けに3人転職していって、「あれ、ここにいて大丈夫なのかな」と。
原因②:「今の会社にいてもこの先が見えた」感覚
20代後半になると、5年後・10年後の自分が今の上司や先輩の姿に重なってきます。「あの人みたいになりたいか?」と自問して、答えがNoだったとき、一気に不安になる。
僕の場合、前の会社ではこれ以上のスキルアップが望めないと感じていました。会社の規模的にも、CAD設計の仕事の幅的にも、「ここにいても天井が見える」という感覚です。
原因③:人生設計とキャリアが同時に動き出す時期
20代後半って、仕事だけじゃなく人生全体を考え始める時期ですよね。結婚、引っ越し、将来の家族のこと——。
僕は当時「30までに結婚したい」という気持ちがあったので、転職にもリミットを設けていました。「30を過ぎたらキャリアの方向性は固めておきたい」と。だからこそ、20代のうちに動く必要があったんです。
「30までに決めたい」人がやるべき3つの棚卸し
適職は「天から降ってくるもの」ではなく、自分の中から掘り出すものです。次の3つを紙やスマホのメモに書き出してみてください。10分もあればできます。
棚卸し①:「苦じゃない作業」を5つ挙げる
「好きなこと」ではなく「苦じゃないこと」に注目するのがポイントです。好きなことは見つからなくても、苦じゃないことなら誰でも出てきます。
たとえば——
- 決まった手順で進める作業
- 1人で黙々とやる作業
- 人と会話しながら進める作業
- データや数字を扱う作業
- 体を動かす作業
僕なら「図面を見ながらCADで黙々と作図する」が全然苦じゃなかった。逆に「大人数の前で発表する」のは考えただけで胃が痛くなるタイプでした。
棚卸し②:「絶対にイヤなこと」を3つ挙げる
次に、「これだけは絶対にイヤ」を明確にします。
- ノルマに追われるのがイヤ
- 人間関係が複雑なのがイヤ
- 夜勤や不規則な勤務がイヤ
- 給料が上がる見込みがないのがイヤ
- 将来性がない業界にいるのがイヤ
僕の場合、「これ以上スキルが伸びない環境にいること」と「低賃金が固定されること」が明確にイヤでした。手取り16万円、ボーナス0.5ヶ月——当時は「年齢的にはもらってるほう」と思い込んでいましたが、今思えば完全に低すぎました。
棚卸し③:「今の仕事の何がイヤか」を分解する
「今の仕事が合わない気がする」をもう少し分解してみましょう。
分解の切り口
- 仕事内容がイヤ? → 職種を変える必要がある
- 人間関係がイヤ? → 同じ職種で会社を変えれば解決する可能性あり
- 給料・待遇がイヤ? → 同じ職種で会社を変えれば解決する可能性あり
- 働き方(勤務時間・休日)がイヤ? → 会社を変えれば解決する可能性あり
ここがすごく大事で、「仕事自体はイヤじゃないけど、環境が合ってないだけ」というケースが実はかなり多いんです。
僕がまさにそうでした。CADの仕事は嫌いじゃなかった。でも給料と将来性に限界を感じていた。だから職種は変えずに、会社だけ変えた。結果、同じCAD設計の仕事なのに年収が200万円以上アップしました。
適性タイプ別|20代後半からでも間に合う職種
棚卸しが終わったら、自分のタイプに合う職種を知りましょう。20代後半なら、未経験職種でも十分間に合います。
タイプA:手順どおり・コツコツ型
「決められた手順に沿って正確にやる」のが得意な人。マニュアルがあると安心するタイプ。
| 職種 | 仕事内容 | 年収目安 |
|---|---|---|
| CAD設計・製図 | 図面作成・3Dモデリング | 350〜600万円 |
| 品質管理・検査 | 製品の品質チェック・測定データ管理 | 350〜550万円 |
| 経理・事務 | 数字の管理・帳票処理 | 300〜500万円 |
製造業のCAD設計・品質管理は特にこのタイプと相性がいいです。作業標準書が整備されていて、「正確にやること」がそのまま評価につながる環境です。
タイプB:人と関わる・調整型
「チームで動くのが好き」「段取りを組むのが得意」な人。
| 職種 | 仕事内容 | 年収目安 |
|---|---|---|
| 生産管理 | 製造スケジュール調整・在庫管理 | 400〜600万円 |
| 営業(メーカー系) | 法人向け提案・既存顧客フォロー | 400〜650万円 |
| 施工管理 | 現場の工程管理・業者調整 | 400〜700万円 |
生産管理は「人と工程の間に立つ」仕事なので、調整力がある人に向いています。メーカー営業は飛び込みではなく既存顧客中心のルート営業が多いので、営業=ゴリゴリというイメージとは違う場合も多いです。
タイプC:手を動かす・現場型
「デスクワークより体を動かすほうが好き」「モノづくりに興味がある」人。
| 職種 | 仕事内容 | 年収目安 |
|---|---|---|
| 製造オペレーター | 機械操作・組立・加工 | 300〜500万円 |
| 生産技術 | 製造工程の設計・改善・治具設計 | 400〜650万円 |
| 設備保全 | 工場設備の点検・メンテナンス | 350〜550万円 |
製造オペレーターは未経験から入りやすく、経験を積めば生産技術や設備保全へステップアップする道もあります。「手に職をつけたい」人には製造業は堅い選択肢です。
27歳で転職して人生が変わった話
ここからは僕の実体験です。「20代後半で動くとどうなるか」のリアルをお伝えします。
転職前の状況
22歳でFラン大学を卒業後、グループ1,000人規模の半導体メーカーに就職。CADを使った設計業務に従事していました。
給料は手取り16万円。ボーナスは年0.5ヶ月分。年収は300万円程度で、交代勤務をやったときだけ400万円。当時は「年齢の割にはもらってるほう」と思い込んでいました。
3年目に転職が頭をよぎるも動けず、5年目で転職意欲がMaxに。きっかけは3つ重なりました。
- 仲のいい先輩が立て続けに3人辞めたこと
- 低賃金で、これ以上のスキルアップが見込めなかったこと
- プライベートの環境変化で「この地にいる必要がなくなった」こと
どれか1つだけなら動かなかったかもしれません。3つが重なって、ようやく腰が上がりました。
転職活動のリアル
大手転職サイトでたまたま気になる企業を発見。5,000人規模の東証プライム企業で、CADを活かせる仕事。
「Fランの自分が受かるはずない」と思いましたが、「受かったら転職しよう、受からなかったらしばらく今の仕事を続けよう」くらいの気持ちで応募。仕事を続けながらだったので、落ちても何も失わない状態でした。
書類選考 → 面接2回 → まさかの採用。応募から内定までわずか2ヶ月。そこから退職手続き・引っ越し・入社まで、これも2ヶ月以内。あっという間でした。
転職後のビフォー・アフター
【転職前】手取り16万 / ボーナス0.5ヶ月 / 年収300万
↓
【転職後】月給25万 / ボーナス年6ヶ月 / 初年度で年収500万超
仕事内容はほぼ同じCAD設計。扱う題材は変わりましたが、「図面を描く」という本質は同じ。会社を変えただけで、年収は200万円以上アップしました。完全週休二日制で年間休日130日、日勤のみ。前の会社で交代勤務をして年収400万だったのが馬鹿らしくなるレベルです。
正直、初年度は「こんなにもらっていいの?」という気持ちでした。中途とはいえまだ学ぶことのほうが多い立場でしたから。
転職のデメリットも正直に
いいことばかり言っても信用されないので、デメリットも書いておきます。
一番感じたのは孤独です。前の会社には新卒から一緒の同期がいましたが、転職先にはそういう存在がいない。最初はちょっと寂しかったですね。
あとは「中途なんだからできるよね?」という空気。誰かに言われたわけじゃないんですが、新卒のような手厚いフォローはない。メンター(上司)は職人気質で「見て覚えろ」タイプだったので、最初はやりにくかったです。ただ、今振り返るとこの上司のおかげでスキルがめちゃくちゃ伸びたので感謝しています。
その後の人生
転職して4ヶ月後に出会った人と付き合い、半年で結婚。その後、注文住宅を購入し、今は2人の子どもの父親をやっています。
30歳時点で年収600万円。
それから持ち家+車2台+子ども2人+NISAに月10万円積立、これで生活は全く苦しくありません。しかも妻は育休中で、ここ3年は1馬力です。
転職って給料やスキルアップがきっかけで始めると思うんですが、僕の場合、給料だけじゃない「人生の豊かさ」を手に入れた感覚です。あのとき動いてよかったと心から思っています。
20代後半の今、具体的に何をすればいいか
「適職を見つけたい」と思っても、いきなり転職する必要はありません。まずは小さく動くだけで十分です。
ステップ1:棚卸しをする(今日10分でできる)
この記事で紹介した「苦じゃないこと」「絶対イヤなこと」「今の仕事の何がイヤか」をメモに書き出す。これだけで頭の中のモヤモヤが整理されます。
ステップ2:転職サイトに登録する(応募はしなくていい)
今の仕事を続けながら登録するだけならノーリスクです。自分のスキルや経歴を登録しておけば、企業からオファーが届くこともあります。
僕も「たまたま気になる企業を見つけた」のが転職のきっかけでした。探しに行かなくても、登録しておくだけでチャンスが見えることがあります。
ステップ3:「受かったら行く、落ちたら今のまま」の気持ちで応募する
転職活動は、今の仕事を続けながらやれば失うものはゼロです。受かったら環境を変える。受からなかったら今の仕事を続ける。それだけ。
「30までに決めたい」と思っているなら、20代後半の今がちょうどいいタイミングです。動くなら早いほうがいい。でも焦る必要はない。まずは棚卸しから始めてみてください。
まとめ:適職は「見つける」より「絞り込む」
適職は天から降ってくるものじゃなく、自分の中から掘り出すものです。
「やりたいこと」が見つからなくても大丈夫。
「苦じゃないこと」と「絶対イヤなこと」を整理するだけで、選択肢は自然と絞られます。
20代後半は、仕事にも人生にも真剣に向き合い始める時期。だからこそモヤモヤするし、だからこそ動くチャンスでもあります。
僕は27歳で転職して、ほぼ同じ仕事なのに年収が200万円上がり、休日が増え、人生そのものが変わりました。別に特別なことをしたわけじゃない。転職サイトに登録して、気になった企業に応募しただけです。
まずは10分、自分の棚卸しをしてみてください。
東証プライム企業・年収500万超へ。
「自分と同じかも」と思ったら、読んでみてください。

