「CADの仕事は好きだけど、給料が全然上がらない」

「スキルを磨いても評価されない」

「このままでいいのか不安」

そう感じていませんか?

結論から言います。製造業のCAD職で年収を上げる唯一の方法は、「会社を変えること」です。

これは精神論でも煽りでもなく、僕自身が22歳から5年間CADオペレーターとして働き、27歳で転職して年収を300万台から500万、そして現在30歳で600万円まで上げた実体験から断言できます。

同じCADの仕事を続けていても、会社が違うだけで給与体系も働き方も、人生そのものが変わります。

この記事では、なぜ会社を変えるしかないのか、そしてどう動けばいいのかを、僕の失敗と成功を交えながら解説していきます。

なぜCAD職の年収は上がらないのか?

CAD職の年収が上がらない理由は、個人の努力不足ではありません。構造的な問題がいくつも重なっているからです。

1. 給与テーブルそのものが低い会社が多い

製造業の中小企業では、そもそもの給与設計が低く抑えられているケースが少なくありません。どれだけ頑張っても、その会社の給与テーブルを超えることはできないのです。

僕が最初に勤めた会社は、グループ合計1000人規模の半導体系製造業でした。CADを使った作図・設計業務に5年間従事しましたが、入社3年目までの年収は約300万円、手取りは月16万円、賞与は年2回で合計0.5ヶ月分という状態でした。

4年目に交代勤務(夜勤あり)に入ったときは月40万円になり年収400万円に達しましたが、それは夜勤手当込みの金額。日勤に戻れば元に戻ります。

つまり、基本給が低いため、体を酷使しないと年収が上がらない構造だったのです。

2. 昇給制度が機能していない

年功序列が残る会社でも、実際の昇給額は雀の涙程度。年間3000円〜5000円の昇給では、10年働いても月給は数万円しか上がりません。

僕の前職でも、10年勤めた先輩の年収が350万円程度で頭打ちになっていました。このペースだと30代後半になっても年収400万円に届かない計算です。

3. ボーナスが極端に少ない

年収の差は、実は月給よりもボーナスで大きく開きます。前職の賞与は年2回で合計0.5ヶ月分。つまり、ほぼないに等しい状態でした。

一方、転職後の会社では賞与が年6ヶ月(最低4ヶ月を維持する方針)でした。月給が同じでも、ボーナスの差だけで年収が100万円以上変わってきます。

4. 評価制度が曖昧で成果が給与に反映されない

「頑張っても給料が変わらない」

——これは評価制度が整っていない、または機能していない証拠です。

CAD職は成果が見えにくい職種でもあるため、正当に評価されないケースが多々あります。

どれだけ正確で速い作図ができても、どれだけ設計者をサポートしても、給与に反映されないなら、モチベーションは下がる一方です。

5. 人件費を削る企業文化

コスト削減を優先する会社では、人件費は「削るもの」として扱われます。社員への投資よりも、利益の確保が優先される環境では、どれだけ会社に貢献しても給料は上がりません。

つまり、年収が上がらないのは「あなたのせい」ではなく「会社の構造」の問題です。

努力でどうにかなる範囲を超えています。だからこそ、環境を変えるしかないのです。

このまま放置すると何が起きるか

「まあ、今のままでもなんとかなるかな」と思って動かずにいると、どんな未来が待っているのでしょうか?

脅すつもりはありませんが、現実的なリスクを整理しておきます。

1. 30代で年収300万台から抜け出せない

20代のうちは「まだ若いし、これから上がるだろう」と思えます。でも給与テーブルが低い会社では、30代になっても状況は変わりません。

僕の前職の先輩たちを見ていると、30代後半でも年収350万円前後で止まっていました。結婚や子育てを考えたとき、この年収では選択肢が限られます。

2. 転職市場での価値が下がる

20代はポテンシャル採用が効きますが、30代に入ると「即戦力」「専門性」「マネジメント経験」を求められます。もしスキルの幅が広がらないまま30代半ばを迎えると、転職のハードルが一気に上がります。

「あのとき動いておけばよかった」と後悔する前に、動ける今のうちに動くべきです。

3. 体力が落ちて、夜勤や交代勤務がキツくなる

交代勤務や夜勤で年収を維持している場合、30代後半からは体力的に厳しくなります。睡眠リズムが崩れ、健康を害するリスクも高まります。

僕も4勤2休(夜勤あり)の生活を5年続けましたが、正直かなりキツかったです。土日も連休もなく、年間休日は120日。このまま続けたら体を壊すと感じていました。

4. 経済的余裕がなく、人生の選択肢が狭まる

年収300万台では、結婚資金も住宅購入も子育ても、すべてが厳しくなります。貯金もできず、万が一のときに対応できない不安がつきまといます。

お金が全てではありませんが、経済的余裕がないと人生の選択肢が狭まるのは事実です。

放置した場合のリスク(まとめ):

  • 年収が300万台で固定される
  • 転職市場での価値が下がる
  • 体力的に限界が来る
  • 経済的余裕がなく選択肢が狭まる

20代のうちに動く価値は、確実にあります。

年収を上げるために今日からできる5つのこと

ここからは、年収を上げるために今日・明日から始められる具体的な行動を5つ紹介します。

いきなり退職する必要はありません。在職中でも、リスクゼロで動き始めることができます。

1. 大手転職サイトに登録して市場を知る

まずは自分の市場価値を知ることから始めましょう。リクナビNEXTやdodaなどの大手転職サイトに登録し、職務経歴を入力するだけで、企業からスカウトが届くようになります。

「登録したら転職しなきゃいけない」わけではありません。まずは情報を受け取れる状態を作り、CADオペレーターがどんな企業でどれくらいの年収で募集されているかを確認してください。

僕も最初は軽い気持ちで登録しましたが、「5000人規模の東証プライム企業」が年収500万円で募集していることを知り、視野が一気に広がりました。

2. 年収500万円以上の求人を”見るだけ”見る

転職サイトで「CAD 製造」「CADオペレーター 年収500万」といったキーワードで検索してみてください。大手メーカーや東証プライム企業では、CAD職でも年収500万円以上が普通にあります。

「自分には無理」と決めつけず、まずは求人票を読んでみること。必要なスキルや経験を確認し、「意外と自分でも応募できそう」と気づくことが大事です。

3. 職務経歴書を作成する

職務経歴書を作ることで、自分のスキルや経験が整理されます。最初は完璧じゃなくてOK。以下のような項目を箇条書きでまとめましょう。

  • 使用しているCADソフト(AutoCAD、SolidWorksなど)
  • 担当した業務内容(2D図面作成、3Dモデリング、設計補助など)
  • 業界(半導体、自動車、建築など)
  • 実績や成果(納期短縮、ミス削減など)

これをまとめておくだけで、いざ応募するときのハードルが格段に下がります。

4. 応募条件に”完全一致”しなくてもOK

求人票を見て「経験5年以上」「○○の資格必須」といった条件に萎縮する人は多いですが、実はこれ、全部満たす必要はありません。企業側も「理想像」を書いているだけで、8割くらいマッチしていれば採用されるケースは多々あります。

僕も「5000人規模の東証プライム企業」に応募したとき、全ての条件を満たしていたわけではありませんでした。それでも書類選考+面接2回を経て、応募から2ヶ月で採用されました。

5. 在職中に動く(辞めてから探すのは危険)

これは絶対に守ってほしいルールです。転職先が決まってから退職すること。先に辞めてしまうと、収入がゼロになり、焦って妥協した会社を選んでしまうリスクがあります。

在職中の転職活動は時間が取りにくいですが、土日や夜の空き時間、有休を使えば十分可能です。僕も働きながら応募し、面接は有休を使って対応しました。採用通知をもらってから退職願を出し、採用通知から入社まで2ヶ月以内で完了しました。

年収を上げるための5つのアクション(まとめ):

  1. 大手転職サイトに登録する
  2. 年収500万円以上の求人を見る
  3. 職務経歴書を作成する
  4. 応募条件に完全一致しなくても応募する
  5. 在職中に動く(辞めない)

どれも特別な覚悟は不要。小さな一歩で十分です。

僕が年収300万→600万に上げた実際の道のり

ここで、僕自身がどうやって年収を300万台から600万円まで上げたのか、具体的な道のりをお話しします。

転職前:手取り16万円・賞与0.5ヶ月の現実

僕はFラン大学を卒業後、22歳でグループ合計1000人規模の半導体系製造業に就職しました。CADを使った作図・設計業務が主な仕事でした。

項目 前職(転職前)
手取り 月16万円
賞与 年2回・合計0.5ヶ月分
年収 入社3年目まで約300万円
働き方 4勤2休(夜勤あり)、土日・連休なし
年間休日 120日

4年目に交代勤務の年は月40万円・年収400万円になりましたが、それは夜勤手当込み。生活は少し楽になりましたが、体はボロボロで、プライベートも犠牲になっていました。

転職を決めた3つのきっかけ

3年目くらいから転職したい気持ちはありましたが、疲労で動けずにいました。でも5年目、転職意欲がMAXに達したのには3つの要因がありました。

  1. 先輩3人が立て続けに転職した——「辞めてもいいんだ」と気づいた
  2. 低賃金+スキルアップの限界——手取り16万、賞与0.5ヶ月、年収300万台では将来が見えない
  3. 3年付き合った彼女と別れた——土地に留まる理由が消え、身軽になった

この3つが重なり、「もう動くしかない」と決断しました。

転職活動:偶然見つけた1社に応募

転職活動は、大手転職サイトで「製造×CADが活かせる」「5000人規模の東証プライム企業」という条件で検索し、偶然見つけた1社に応募しました。

「受かったら行く、落ちたら続ける」というスタンスだったので、気楽に臨めました。書類選考+面接2回を経て、応募から2ヶ月で採用通知をもらいました。

転職後:年収500万→600万、人生が変わった

転職後の待遇は、前職とは別世界でした。

項目 前職 転職後
月給 約16万円(手取り) 約25万円
賞与 年0.5ヶ月 年6ヶ月(最低4ヶ月維持)
年収 300万円 初年度500万円超→現在600万円
働き方 4勤2休(夜勤あり) 完全週休2日、日勤固定
年間休日 120日 130日

「会社を変えるだけでこんなに違うのか」——これが正直な感想でした。

月給は前職と同水準でしたが、賞与の差で年収が200万円近く上がりました。

転職のデメリットもあった

もちろん、転職には良いことばかりではありませんでした。

  • 同期がいない孤独感
  • 中途の「できるよね?」という空気——放任気味で見て覚えろスタイル

ただ、結果としてこの環境が自分を成長させてくれました。自分で考え、動く力がついたんです。CAD業務は継続していますが、題材が変わり学びも多く、スキルの幅が広がりました。

人生そのものが変わった

転職して4ヶ月後に出会った人と、半年で結婚。注文住宅を建て、今は2児の父です。地方で家・車2台・子2人・NISA月10万円でも、生活は苦しくありません。

「人生変わりすぎてヤバいw」——これが正直な感想です。

転職したおかげで、給料やスキルだけでなく「人生の豊かさ」を得られました。在職中の転職活動はノーリスクです。時間が取れればOK。まずは大手転職サイトに登録し、オファーが来るのを待つだけでも十分です。

ちなみに、僕は大手サイトにはホワイト企業が多いと感じました。逆にハロワは年休100日以下のブラック企業も混ざっていて驚いた経験があります(これは個人の経験ですが)。

もっと詳しく知りたい人へ

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

製造業のCAD職で年収を上げる方法は、「会社を変えること」

——この結論が少しでも伝わっていれば嬉しいです。

もし「もっと具体的な手順が知りたい」「どんな企業を選べばいいか分からない」と思ったら、僕が年収300万台→500万→600万へ変わった具体的な手順や、失敗しない企業選びのポイントをこちらにまとめています。

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