転職したいのに疲れて動けない人へ|在職中でも進む「5つのミニタスク」
「転職したい気持ちはある。でも仕事が終わったら体が動かない。休みは休みたい。気づいたら何もできないまま1年が過ぎた」
これは弱さじゃない。疲弊しきった状態で「さらに何かをやれ」というのは、構造的に無理があるんです。
結論から言います。
在職中の転職活動は、タスクを超小さく分解すれば誰でも動ける。
そして一度動き始めると、思ったより短期間でゴールに届きます。
僕は手取り16万・夜勤あり・賞与0.5ヶ月という環境に5年いました。3年目には「転職したい」と思っていたのに、消耗しすぎて2年間ほぼ動けなかった。それでも最終的には動き、30歳で年収600万円で完全週休2日の生活を手に入れました。
この記事では、「時間がない・疲れてる・でも変わりたい」という状態の人に向けて、現実的に動ける最小行動をまとめます。長い説教はしません。
なぜ「時間がない」「動けない」のか?原因を分解する
「やる気がないから」と自分を責めている人が多いですが、それは違う。構造的な問題がほとんどです。原因を整理するだけで、少し楽になります。
① 仕事そのものが体力・精神力を根こそぎ奪っている
特に製造業・交代勤務・肉体労働の方は顕著です。僕は4勤2休の夜勤ありで働いていました。夜勤明けに「よし転職活動するか」なんて、普通に無理です。帰ったら即寝るだけ。これは意志の問題ではなく、体の問題です。
② 「転職活動 = 大変なもの」という思い込み
「履歴書を完璧に仕上げて、職務経歴書を書いて、面接対策して……」と想像すると、始める前から疲弊します。でも実際の第一歩は転職サイトに登録するだけです。それだけでオファーが届くようになる。それだけで「市場から見た自分の価値」がわかる。
③ 「落ちたらどうしよう」という心理的コスト
在職中なのに、なぜかプレッシャーを自分に課してしまう。
でも在職中の転職活動はノーリスクです。落ちても今の仕事が続くだけ。受かったら行けばいい、落ちたら続ければいい──そのスタンスが一番強い。
④ 情報収集の段階で止まってしまう
「転職 やり方」「職務経歴書 書き方」などを検索し続けて、なんとなく知識は増えるけど動かない。情報収集は行動の代替にならない。登録という物理的なアクションを先に起こすことが大切です。
僕が3年目に「転職したい」と思いながら動けなかったのも、まさにこの全部でした。疲弊×プレッシャー×情報過多で、思考が止まっていた。
放置するとどうなるか──30代に入って気づく現実
「今は無理でも、いずれ動ける」は半分正しいけど、半分は罠です。
年齢と転職市場の関係
転職市場において20代と30代では受けられる求人の幅がはっきり変わります。特にポテンシャル採用・未経験歓迎の求人は20代向けが中心。30代以降は即戦力が求められるため、スキルや実績がない場合は選択肢が狭まります。
「もう少ししたら動く」を繰り返した結果、選べる会社が減っていた、というのはよくある話です。
年収の複利効果を逃す
年収は転職タイミングで大きくジャンプします。僕の場合、27歳で転職して初年度で年収500万円を超えました。もし5年遅らせていたら、その5年間の収入差は単純計算でも数百万円になります。
「まあいいか」の慣れが怖い
人間は環境への適応が上手です。手取り16万でも、夜勤があっても、「こんなもんか」と思い始める。それ自体は生存本能ですが、転職意欲が薄れていくリスクでもあります。気づいたら5年たっていた、というのは僕自身の話でもあります。
深刻に考えすぎなくていいですが、「20代後半のうちに一回動いてみる」価値は確実にあります。失うものは何もないので。
転職しなくてもいい。でも「転職できる状態」を作っておくことと、そうでないことは、心理的余裕がまったく違います。
明日からできる「5つのミニタスク戦略」
ここからが本題です。
「時間がない・疲れてる」状態のまま動ける、1タスク5〜15分で完結するミニアクションを5つ紹介します。全部やる必要はない。一番ハードルが低いやつから始めてください。
-
Step 1|大手転職サイトに登録するだけ(10分)難しく考えず、まずアカウントを作るだけ。プロフィールは後で埋められます。登録するとスカウトやオファーが届くようになり、「自分の市場価値」が見え始めます。情報が入ってくる状態を作ることが第一歩。
-
Step 2|スマホで求人を「眺めるだけ」(5〜10分)通勤中・昼休み・トイレの中でいい。条件で絞り込んで流し読みするだけ。「こういう会社があるんだ」と知るだけで視野が広がります。応募しなくていい。眺めるだけでいい。
-
Step 3|職務経歴は「箇条書きメモ」から(15分)完成させようとしない。今の仕事でやっていること、使っているスキル、関わった規模感を、スマホのメモ帳に箇条書きするだけ。これが後の職務経歴書の素材になります。一発仕上げは禁物。
-
Step 4|「受かったら行く・落ちたら続ける」スタンスで1社応募(30分)これが一番大事なマインドセット。在職中は失うものがないので、気軽に応募できる。完璧に準備してから、は永遠に来ません。まず1社、試しに出してみる。それだけで「転職活動している自分」が動き始めます。
-
Step 5|面接日程は「土日か有給」で設定する(調整のみ)面接は今の職場にバレません。土日に設定するか、有給を1日使うだけで対応できます。「平日しか動けないから無理」は思い込みです。ほとんどの企業は土曜面接や夕方面接に対応しています。
POINT全部やらなくていい。Step 1だけ今日やってみてください。それだけで「転職を考えている人」から「転職活動中の人」に変わります。
「過去の俺」はどうやって抜け出したか(実体験)
少し長くなりますが、実体験として書かせてください。これが一番参考になると思っているので。
当時の状況:手取り16万・賞与0.5ヶ月・夜勤あり
僕は22歳でFラン大学を卒業し、グループ合計1000人規模の半導体系製造業に入社しました。職種はCADを使った作図・設計業務。
働き方は4勤2休で夜勤あり。土日も連休もなし。年間休日は120日あったので数字だけ見れば悪くないですが、手取りは月16万円、賞与は年2回合計で0.5ヶ月分。年収は3年目まで約300万円台でした。
4年目に交代勤務が増えた年は月40万円・年収400万円になりましたが、それは「夜勤をフルで入れた結果」。体はボロボロでした。
3年目に転職意欲はあったが…
「このままじゃいけない」とは3年目から思っていました。でも行動できなかった。夜勤明けで疲弊し、休みは回復に使い切る。転職活動する時間も気力もない、というループ。
あの消耗感の中で動けなかったのは、弱さじゃなかったと今は思います。構造的に無理な状態だった。
5年目、3つの出来事が重なって動いた
転職を本格的に決めたのは5年目でした。きっかけは3つの出来事が重なったことです。
まず、先輩3人が立て続けに転職していった。
「あ、辞めていいんだ」という空気が生まれました。
次に、低賃金とスキルアップの限界を強く意識した。
CAD業務はやりがいがあったけど、手取り16万・賞与0.5ヶ月のままでは先が見えなかった。
そして3つ目は、3年付き合った彼女と別れ、今の土地に留まる理由が消えたこと。
この3つが揃って、ようやく「動こう」と決断できました。
「受かったら行く・落ちたら続ける」で応募した
転職活動は、大手転職サイトをスキマ時間に眺めることから始めました。ある日、「製造×CADが活かせる」「東証プライム上場・社員5000人規模」の企業の求人を偶然見つけました。
完璧に準備してから応募、ではなく「受かったら行く・落ちたら続ける」というスタンスでとりあえず応募。書類選考と面接2回を経て、応募から約2ヶ月で採用されました。
その後、退職願→上司・社長との面談→引っ越し準備→引っ越し→入社、という流れで、採用通知から入社まで2ヶ月以内で全部完了しました。
転職後の変化:「会社を変えるだけでこんなに違うのか」
新しい会社での条件は、月給約25万円(前職と近い水準)。でもボーナスが年6ヶ月(最低4ヶ月維持方針)で、初年度の年収は500万円を超えました。
働き方は完全週休2日・年間休日130日・日勤固定。
仕事内容はCAD業務のままで、題材が変わった分だけ学びも多かった。「同じスキルで、会社を変えるだけでこんなに違うのか」というのが、転職後の正直な感想です。
現在(35歳)の生活
転職から数年、今は年収600万円を超えました。
地方に住み、家・車2台・子ども2人・NISA月10万円でも生活に余裕があります。転職4ヶ月後に出会い、半年で結婚、注文住宅を建て、2児の父になりました。「人生変わりすぎてヤバい」と自分でも思っています。
転職で得たのは年収だけじゃない。時間・休日・精神的な余裕・人生の選択肢、全部変わりました。
転職のデメリットもあります。同期がいない孤独感、「中途なんだからできるよね?」という空気、見て覚えろスタイルの職場。それでも総合的には「転職して本当によかった」が結論です。
ハローワークと大手転職サイトの違い(個人の経験)
転職活動中にハローワークも見ましたが、個人的な印象として年間休日100日以下の求人が普通にあるなど、条件面で厳しいものが多かったです。
一方で大手の転職サイトには福利厚生のしっかりした企業が多く、自分に合った求人を探しやすかった。まずは大手サイトから見始めることをおすすめします。
もっと深く知りたい人へ
ここまで読んでくれてありがとうございます。
「在職中でも動ける」「ノーリスクで試せる」ということは、実体験として本当にそうでした。大事なのは完璧な準備より、「登録する」「眺める」「1社出す」という小さな物理的アクションを積み重ねることです。
僕が年収300万台 → 500万 → 600万へ変わった具体的な手順や考え方は、こちらにまとめています。製造・CAD職からの転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
製造・CAD職からの転職、具体的な手順はこちら
手取り16万・夜勤あり・賞与0.5ヶ月から抜け出した実録。どんな求人を選んだか、面接でどう話したか、全部書いています。

